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反射率18%はRGB値では119 [カメラ・写真]

 写真用品のグレーカードやグレーチャートの中間部分は反射率18%とされています。
 肌や風景の平均的な反射率が18%ということで決まったらしいですが、LabのL値で言うと50%になります。この話題は以前にも取り上げたことがあって、今回はその補足です。
 以前はグレーカードを撮影してそのL値を求めましたが、もしかするとLabのLの中間の明るさが最初にあって、そこから反射率18&%が求められたのかもしれません。
 ともあれ、L値50%=反射率18%、となります。

 ところで、デジタル写真はRGBモードで扱うことが一般的です。
 RGBの各値は0〜255なので中間の値は127になるのですが、これが反射率18%かというと、そうではありません。自分もよく勘違いするのですが、忘れないように記事をアップしておくことにします。

  


 ここではPhotoshopを使い、Labモードで作ったL値50%の画像を、RGB(sRGBまたはAdobe RGB)に変換し、その値を確認してみます。


2014111202.jpg
まずは、LabモードでのL=50%の中間グレーです。
右下は数値確認用の情報パネルです。

 これをsRGBに変換します。

2014111201.jpg
sRGB変換後のグレー。
RGBの値を見ると119となっています。127ではありません。

 こういうことなんですね。
 反射率18% = L値50% = RGB値で119


※ちなみに上のルールは、RGBのカラースペースがsRGBかAdobe GBの場合だけに適用されます。たとえばProPhotoRGBでは違う値になる(値は100となる)ことには注意してください。ただ、RGB画像の運用上はsRGBかAdobeRGBを使うのが現実的なので、ProPhotoRGBのケースはそれほど気にしなくていいと思います。


 RGB値の中間値127はRGBモードでの中間値であって、写真的な中間値ではないのですね。
 ちなみに、RGB値119とRGB値127を比べたのが下の図です。

2014111203.jpg
左がRGB値119、右が127。

 比べてみると、RGB値127は結構明るく見えます。
 モニタだけを見ているなら、RGB値127のほうが見やすいかもしれませんね。


 ところで、反射率18%とRGB値の関係についてネットで検索したら、次の記事が見つかりました。リンク先の記事のほうが詳しそうです。

・モニターのガンマとは:ヒストグラムと画像評価・・・・・その2
 http://www001.upp.so-net.ne.jp/landscape/paper/imgproc010.htm

・玉ちゃんのライティング話:第28回 グレースケールをヒストグラムで見る
 http://shuffle.genkosha.com/technique/lighting/7996.html

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  • メディア: Camera



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