マイクロピッチゲージ [ラジコン]
久しぶりにラジコンヘリの話し。
マイナーな趣味と話題ですみません。
似たようなラジコンでもドローン(※1)というとなんだかメジャー路線のようですが、ヘリはややオタク系趣味の範疇のような気がしないでもありません。
墜落なんかがあったりして最近は空ものラジコンを飛ばすことへの風当たりが強いようです。それでもドローンは空撮や運送など社会システムの一端を担うことを期待されてか、経済の文脈で語られることが多く必要なもの、という認識が広がっているようです。しかし、ラジコンヘリは、ほぼ趣味のものなので、なかなか周囲には理解してもらえないという印象があります。
都内で困るのは飛ばす場所がないこと。200g未満の機体は規制外(無条件にではありません)なので、禁止されていなければ都内で飛ばすことも可能です。しかし実際には人目は気になるし(通報される)、そもそも都内では無人の広場なんてそうそうありません。フットサル場あたりを使うという手もあるそうですが、料金がかかります。複数人で利用すれば安上がりで楽しいんでしょうけど…。周りの人を誘ってみたのですが、皆、反応が薄くて。いけませんね、グチになってきました(笑)。
そんなこんなで、地味に家で飛ばしているので、小回りだけは上手になった気がします(苦笑)。
まあ、それはいいんですが…。
自分が遊んでいるのは50〜100g程度のマイクロヘリです。落としたり、いじったりした挙げ句、どうもフライト時間が短いなど調子が悪くなったので、ちゃんとピッチ角を計ることにしました。
ピッチ角とはローター(ブレード、プロペラ)の角度のこと。それを計るツールがピッチゲージ。アナログのピッチゲージは持っているものの、マイクロヘリのローター幅が小さすぎて計れませんでした。そこで先日、仕事の合間に秋葉原のラジコンショップに行ってマイクロヘリ用のピッチゲージを買ってきました。

これ。

こんなふうにローターに挟んでピッチ角を確認します。
ただそれだけのものです。
ですが、それが重要なんです。
自分が持っているヘリは6ch仕様のもの。一方、主なトイラジやドローンは4chです(※2)。4chとか6chというのは飛ぶのに必要な操作(動作)系統のことで、4chでは、上下移動(スロットル)、左右平行移動、前後移動、左右回転(旋回)となります。6chはさらにピッチ制御とジャイロ制御が加わります。4chと6chで、大きく異なるのが特に上昇・下降の仕組み。大まかにいうと、4chの機体は一定の角度の付いたローターをスロットル操作で回転速度を上げることで上昇し、重力で下降します。これが6chでは、回転速度ではなく、ローターの角度(厳密に言うとコレクティブピッチの角度)で上昇・下降をします。上昇する際はローターはプラスピッチになりヘリの下方向に風を吹き出します。逆に下降する際はマイナスピッチでヘリの上方向に風を吹き出します。ローターのピッチ制御が6chヘリの大きな特徴といってもいいと思います(※3)。
なぜマイナスピッチが? と疑問に思うかもしれません。マイナスピッチが必要な理由は、ひとつには上空から降りてくるためです。ピッチ角を調整できない4chヘリ(特に重量の軽いもの)などは、風の強い上空(7〜8mくらい〜)から降りてこられなくなることがありますが、マイナスピッチが利用できる6chヘリでは、ちゃんと降りてこられます。また、マイナスピッチがあるために機体を上下反転(背面)させて飛んだり、振り子のようにスイングするなどアクロバティックな飛行も可能になります。
ピッチ制御をすることでヘリの運動性能は格段に上がります。その分、操作も難しくなり、それゆえピッチ角の調整も重要になってくるのです(以上独学。間違ってていないと思いますが)。
…というわけで、以下の写真のようにピッチを調整してみました。

ピッチ角=0。

プラスピッ)。
(ローターは上から見て時計回りに回転します)

マイナスピッチ。
このピッチ角をきちんと調整してやらないと、飛ばない、上空から降りてこない、背面ができない(自分はできませんが)、モーターが過負荷になる、などいろんな弊害が出てきます。マイクロヘリのピッチ角調整はそれほどシビアではないそうですが、それでも調整するに越したことはありません。これまでは取説通りに設定していましたが、改めてピッチ角を計ってみるとまったくマイナスピッチが出ていなかったり、ピッチ角が大きすぎるなど、かなり適当でした。
これを機に、持っているヘリのピッチ調整やリンケージというパーツの調整を行ったら、調子が悪かった一機が快適に飛ぶようになりました。これまでは「勘」で調整していましたが、やはり数値を出さないときちんとした調整はできないのを実感しました。ホントはさらに、スワッシュレベラーなるものでスワッシュの平行出しを行う必要もあるのですが、マイクロなので今のところ目視でやり過ごしています。
と、まあ、仕事の合間にこんな調整を行ったり、ヘリを飛ばしています。
自主軟禁状態なので、ストレス発散も兼ねて。
家の中なので気分爽快!とまではいきませんが、頭や指先の動かし方が普段と違うのでそれなりにリフレッシュされているように思います。
しかし、この仕事が片付くのは11月いっぱいか、もしかすると12月に持ち越しそうな感じ。当初は11月後半に終わる予定だったのですが、ずるずると延びています。机に向かって作業をするものの、必要な仕事の材料が見つからず停滞することも多くて、思うように進みません。材料さえあれば早く片付くはずなんですが。終えて、気兼ねなく自転車に乗ったり、山歩きをしたりしたいものです。
※1
一般にいうドローンもそのほとんどはラジコンです。厳密に言うとドローンとマルチコプターは違いますが、ここではドローンでひとまとめにします。
ラジコンとは関係ないですが、前にカメラ女子と話しをしていたら、「デジカメ」と「一眼」の言葉を使い分けていて不思議でした。彼女らにとってデジカメというのはコンパクトデジタルカメラのことなんですね。一眼はミラーレスとか一眼レフのことでした。デジカメという言葉は、アナログに対するデジタルな仕組みのカメラの総称だと思っているのはオジサンだけなのでしょうか?
※2
トイラジらしいトイラジは3chでしょうか。3chの場合、上下、前後、左右回転(旋回)の動きができます。
※3
ピッチ制御によって上下動のほかに、前後、左右の移動も可能です。サイクリックピッチといって、ローターが回転する半周ごとにピッチ角が変わって揚力差が生まれるたことで移動します。これは6chだけでなくスタビライザーのある4chヘリでも同様です。ヘリが飛ぶ仕組みは複雑です。まだまだ勉強しないと知らない、分からないことがたくさんあります。
マイナーな趣味と話題ですみません。
似たようなラジコンでもドローン(※1)というとなんだかメジャー路線のようですが、ヘリはややオタク系趣味の範疇のような気がしないでもありません。
墜落なんかがあったりして最近は空ものラジコンを飛ばすことへの風当たりが強いようです。それでもドローンは空撮や運送など社会システムの一端を担うことを期待されてか、経済の文脈で語られることが多く必要なもの、という認識が広がっているようです。しかし、ラジコンヘリは、ほぼ趣味のものなので、なかなか周囲には理解してもらえないという印象があります。
都内で困るのは飛ばす場所がないこと。200g未満の機体は規制外(無条件にではありません)なので、禁止されていなければ都内で飛ばすことも可能です。しかし実際には人目は気になるし(通報される)、そもそも都内では無人の広場なんてそうそうありません。フットサル場あたりを使うという手もあるそうですが、料金がかかります。複数人で利用すれば安上がりで楽しいんでしょうけど…。周りの人を誘ってみたのですが、皆、反応が薄くて。いけませんね、グチになってきました(笑)。
そんなこんなで、地味に家で飛ばしているので、小回りだけは上手になった気がします(苦笑)。
まあ、それはいいんですが…。
自分が遊んでいるのは50〜100g程度のマイクロヘリです。落としたり、いじったりした挙げ句、どうもフライト時間が短いなど調子が悪くなったので、ちゃんとピッチ角を計ることにしました。
ピッチ角とはローター(ブレード、プロペラ)の角度のこと。それを計るツールがピッチゲージ。アナログのピッチゲージは持っているものの、マイクロヘリのローター幅が小さすぎて計れませんでした。そこで先日、仕事の合間に秋葉原のラジコンショップに行ってマイクロヘリ用のピッチゲージを買ってきました。

これ。

こんなふうにローターに挟んでピッチ角を確認します。
ただそれだけのものです。
ですが、それが重要なんです。
自分が持っているヘリは6ch仕様のもの。一方、主なトイラジやドローンは4chです(※2)。4chとか6chというのは飛ぶのに必要な操作(動作)系統のことで、4chでは、上下移動(スロットル)、左右平行移動、前後移動、左右回転(旋回)となります。6chはさらにピッチ制御とジャイロ制御が加わります。4chと6chで、大きく異なるのが特に上昇・下降の仕組み。大まかにいうと、4chの機体は一定の角度の付いたローターをスロットル操作で回転速度を上げることで上昇し、重力で下降します。これが6chでは、回転速度ではなく、ローターの角度(厳密に言うとコレクティブピッチの角度)で上昇・下降をします。上昇する際はローターはプラスピッチになりヘリの下方向に風を吹き出します。逆に下降する際はマイナスピッチでヘリの上方向に風を吹き出します。ローターのピッチ制御が6chヘリの大きな特徴といってもいいと思います(※3)。
なぜマイナスピッチが? と疑問に思うかもしれません。マイナスピッチが必要な理由は、ひとつには上空から降りてくるためです。ピッチ角を調整できない4chヘリ(特に重量の軽いもの)などは、風の強い上空(7〜8mくらい〜)から降りてこられなくなることがありますが、マイナスピッチが利用できる6chヘリでは、ちゃんと降りてこられます。また、マイナスピッチがあるために機体を上下反転(背面)させて飛んだり、振り子のようにスイングするなどアクロバティックな飛行も可能になります。
ピッチ制御をすることでヘリの運動性能は格段に上がります。その分、操作も難しくなり、それゆえピッチ角の調整も重要になってくるのです(以上独学。間違ってていないと思いますが)。
…というわけで、以下の写真のようにピッチを調整してみました。

ピッチ角=0。

プラスピッ)。
(ローターは上から見て時計回りに回転します)

マイナスピッチ。
このピッチ角をきちんと調整してやらないと、飛ばない、上空から降りてこない、背面ができない(自分はできませんが)、モーターが過負荷になる、などいろんな弊害が出てきます。マイクロヘリのピッチ角調整はそれほどシビアではないそうですが、それでも調整するに越したことはありません。これまでは取説通りに設定していましたが、改めてピッチ角を計ってみるとまったくマイナスピッチが出ていなかったり、ピッチ角が大きすぎるなど、かなり適当でした。
これを機に、持っているヘリのピッチ調整やリンケージというパーツの調整を行ったら、調子が悪かった一機が快適に飛ぶようになりました。これまでは「勘」で調整していましたが、やはり数値を出さないときちんとした調整はできないのを実感しました。ホントはさらに、スワッシュレベラーなるものでスワッシュの平行出しを行う必要もあるのですが、マイクロなので今のところ目視でやり過ごしています。
と、まあ、仕事の合間にこんな調整を行ったり、ヘリを飛ばしています。
自主軟禁状態なので、ストレス発散も兼ねて。
家の中なので気分爽快!とまではいきませんが、頭や指先の動かし方が普段と違うのでそれなりにリフレッシュされているように思います。
しかし、この仕事が片付くのは11月いっぱいか、もしかすると12月に持ち越しそうな感じ。当初は11月後半に終わる予定だったのですが、ずるずると延びています。机に向かって作業をするものの、必要な仕事の材料が見つからず停滞することも多くて、思うように進みません。材料さえあれば早く片付くはずなんですが。終えて、気兼ねなく自転車に乗ったり、山歩きをしたりしたいものです。
※1
一般にいうドローンもそのほとんどはラジコンです。厳密に言うとドローンとマルチコプターは違いますが、ここではドローンでひとまとめにします。
ラジコンとは関係ないですが、前にカメラ女子と話しをしていたら、「デジカメ」と「一眼」の言葉を使い分けていて不思議でした。彼女らにとってデジカメというのはコンパクトデジタルカメラのことなんですね。一眼はミラーレスとか一眼レフのことでした。デジカメという言葉は、アナログに対するデジタルな仕組みのカメラの総称だと思っているのはオジサンだけなのでしょうか?
※2
トイラジらしいトイラジは3chでしょうか。3chの場合、上下、前後、左右回転(旋回)の動きができます。
※3
ピッチ制御によって上下動のほかに、前後、左右の移動も可能です。サイクリックピッチといって、ローターが回転する半周ごとにピッチ角が変わって揚力差が生まれるたことで移動します。これは6chだけでなくスタビライザーのある4chヘリでも同様です。ヘリが飛ぶ仕組みは複雑です。まだまだ勉強しないと知らない、分からないことがたくさんあります。
2016-11-19 18:44
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