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蛍光灯の色温度と演色性を計測 [カラーマネージメント]

 前回エントリーした蛍光灯の話し。
 届いた蛍光灯をセットしたら、一瞬点いてすぐ切れました。不良品。
 返品して新たに買い直しました。

 再注文した蛍光灯が届き、せっかくなので色温度とかをチェックしてみます。




 そのチェックの方法ですが…。

 持っている分光光度計のi1を使いたいのです。しかしながら、以前のi1は付属ソフトで色温度明るさを確認できたのですが、今のi1 Pro2の付属ソフトにはそういった機能はありません。

 そこで、似たような機能を実現できるものはないかと探してみると、色温度や照度、演色性を測れる機材がセコニックで扱ってはいるのですが、いかんせん高いのです。ずっと昔だったら買ったかもしれませんが、今はそういう仕事もしていないので、自分に対してオーバースペックだなぁ…と購入するまでにはいたりません。というか、どうせならi1のセンサーを活用したい。
 …と思いつつ、ネットを探っていたら、なんと! 分光光度計があれば使えるMac用のフリーソフトが見つかったのです。

 Lighting Info
 これ!!
 素晴らしい!!!


 ダウンロードして、さっそく買い直した蛍光灯の光を計測してみました。
 蛍光灯直下約30cmくらいのところにセンサーを置いて測ってみると…

2018042501.jpg

 こんな値を返してきました。色温度の項目は3つありますが、一番上の値(CCT=相関色温度)をみればいいんでしょうか。とすると5552Kですね。ほぼスペック通り。そしてRa値は96.4。まあまあというか、それ以上というか。売値700円弱の蛍光灯にしては上出来すぎます。蛍光灯も、ソフトも、求める要求をちゃんと満たしてくれて、感謝、感激、あめあられ? です。


 そうして、こんなふうにスペックがわかるとやはり安心します。
 というのも、これで蛍光灯下でプリントを見る保険や保証になるからです。
 モニタにしろプリントにしろ、どんな色を見ているかは、環境や条件によって千差万別です。違う条件で写真を見ているのに、色や明るさが、ああだこうだ言っても始まりません。同じ土俵の上で並んで、初めて比較することができるのです。それが基準であって、写真評価のスペック的に言うと、5000Kで、Raが限りなく100に近いこと、となるわけです。
 そのような意味で、この蛍光灯は完璧なスペックとまではいかないけれど、入手のしやすさや価格などからいって、評価用としてそこそこ使える、ベターな製品のはず。
 とろこが、もう製造中止とな。
 こんなにいい蛍光灯がなくなるのは、返す返すも惜しい気がします。
 蛍光灯ってこれからはレガシーとして切り捨てられるのでしょうか。
 蛍光灯をやめてLED万歳って、ほんとうにそうなのかな?
 電気自動車ってホントに環境にいいの? と似たような疑問です。
 ともあれ、この蛍光灯、在庫があるうちに、もう1本くらい買っておこうかしら…。


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