Lightroomの「ディテールの強化」 [レタッチ]
今年2019年2月のアップデートでLightroom(CC、Classic CCとも)やCameraRawに追加された「ディテールの強化」機能。RAWの現像時(デモザイク時)にAdobe Sensei(AI)を活用することで解像感を上げたり、ノイズを除去したりすることができるというものです。
Lightroomでは写真メニューから選ぶ。
Lightrroomによる現像は、純正現像ソフトと比べると若干ネムく感じるときがあります。画質と現像速度のバランスをとっているため、とアドビは説明しています。実際、そのように感じます。それを補うのが「ディテールの強化」ということになるのでしょうか。
2月のアップデート以来、ときどきこの機能を試していたのですが、効果がわかりやすく現れる画像とそうでない画像がありますね。細部において解像感の向上が見られるように思いますが、かなり微妙な差であることも多いです。800%拡大して違いがわかるくらいの差であったり。一方、絵柄によっては顕著に効果が出るものもあります。画像全体に対して均一に処理がかかるわけではなく、機能(AI?)が判断した部分に対して処理がなされるように見えます。
それでいくつか試してみました。
sample01
EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L II USM
左が処理前、右が処理後。800%拡大表示。
処理前の花の輪郭がぼやけていたのが、クッキリとしました。
sample02
EOS 5D Mark IV / EF70-200mm F2.8L IS II USM
左が処理前、右が処理後。400%拡大表示。
処理前は輪郭にハッキリとしたジャギーが出ていますが、処理後はジャギーが目立たなくなっています。低解像度が高解像度になったという印象。
sample03
EOS 5D Mark III / EF24-105mm F4.0L USM
左が処理前、右が処理後。400%拡大表示。
これもジャギっている輪郭がスムーズになりました。
sample04
EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L II USM
左が処理前、右が処理後。800%拡大表示。
ISO5000で撮ったもので、全般的にザラついていましたが、そのザラつきやノイズ感が抑えられています。その一方で輪郭が目立つほどネムくなるわけではなさそうです。こういう効果も期待できそうです。
とまあ、いくつか作例を挙げてみました。
先にも記しましたが、どんな画像に対しても顕著な効果が期待できるわけではないです。また、400%くらいまで拡大表示しないとその差がわかりにくい場合も多いので、webで見たり小さなサイズでプリントしたりするような場合は実効性に乏しく、やはり大判でプリントする場合にこの機能は活きてくると思います。
なお、「ディテールの強化」はRAWのみに対して有効で、実行すると同じファイル名のDNGファイルを作ります。DNGは圧縮RAWに比べてファイルサイズが大きくなります。たとえばsample01のRAW(CR2)は48MBですが、「ディテールの強化」を施したDNGは約150MBと3倍になりました。この点を考えると、HDがすぐに満杯になってしまうので、何でもかんでも「ディテールの強化」を施すわけにはいきません。大判プリントで作品化したい画像で、しかもハッキリとした効果が見られるものに対して「ディテールの強化」を施すというのが、現実的で有効な使い方のようです。
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amazonでフォトプランを探すとこのwith1TB(クラウドの容量)しか出てこないようです。
アドビのサイトでなら安い20GBのプランも選べるんですけどね。
Lightroomでは写真メニューから選ぶ。
Lightrroomによる現像は、純正現像ソフトと比べると若干ネムく感じるときがあります。画質と現像速度のバランスをとっているため、とアドビは説明しています。実際、そのように感じます。それを補うのが「ディテールの強化」ということになるのでしょうか。
2月のアップデート以来、ときどきこの機能を試していたのですが、効果がわかりやすく現れる画像とそうでない画像がありますね。細部において解像感の向上が見られるように思いますが、かなり微妙な差であることも多いです。800%拡大して違いがわかるくらいの差であったり。一方、絵柄によっては顕著に効果が出るものもあります。画像全体に対して均一に処理がかかるわけではなく、機能(AI?)が判断した部分に対して処理がなされるように見えます。
それでいくつか試してみました。
sample01
EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L II USM
左が処理前、右が処理後。800%拡大表示。
処理前の花の輪郭がぼやけていたのが、クッキリとしました。
sample02
EOS 5D Mark IV / EF70-200mm F2.8L IS II USM
左が処理前、右が処理後。400%拡大表示。
処理前は輪郭にハッキリとしたジャギーが出ていますが、処理後はジャギーが目立たなくなっています。低解像度が高解像度になったという印象。
sample03
EOS 5D Mark III / EF24-105mm F4.0L USM
左が処理前、右が処理後。400%拡大表示。
これもジャギっている輪郭がスムーズになりました。
sample04
EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L II USM
左が処理前、右が処理後。800%拡大表示。
ISO5000で撮ったもので、全般的にザラついていましたが、そのザラつきやノイズ感が抑えられています。その一方で輪郭が目立つほどネムくなるわけではなさそうです。こういう効果も期待できそうです。
とまあ、いくつか作例を挙げてみました。
先にも記しましたが、どんな画像に対しても顕著な効果が期待できるわけではないです。また、400%くらいまで拡大表示しないとその差がわかりにくい場合も多いので、webで見たり小さなサイズでプリントしたりするような場合は実効性に乏しく、やはり大判でプリントする場合にこの機能は活きてくると思います。
なお、「ディテールの強化」はRAWのみに対して有効で、実行すると同じファイル名のDNGファイルを作ります。DNGは圧縮RAWに比べてファイルサイズが大きくなります。たとえばsample01のRAW(CR2)は48MBですが、「ディテールの強化」を施したDNGは約150MBと3倍になりました。この点を考えると、HDがすぐに満杯になってしまうので、何でもかんでも「ディテールの強化」を施すわけにはいきません。大判プリントで作品化したい画像で、しかもハッキリとした効果が見られるものに対して「ディテールの強化」を施すというのが、現実的で有効な使い方のようです。
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Adobe Creative Cloud フォトプラン(Photoshop+Lightroom) with 1TB|12か月版|パッケージコード版
- 出版社/メーカー: アドビシステムズ
- メディア: License
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amazonでフォトプランを探すとこのwith1TB(クラウドの容量)しか出てこないようです。
アドビのサイトでなら安い20GBのプランも選べるんですけどね。
2019-05-28 23:59
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