Godox ワイヤレスフラッシュの不発、干渉、混信、混線対策 [カメラ・写真]
Godoxのワイヤレスシステムを使っていると、フラッシュが発光しないことがあります。そのワイヤレスの周波数は2.4GHz。無線LANはもとよりBluetooth、電子レンジなどの電子調理器具やワイヤレスヘッドホンでも使われているため、干渉されるとフラッシュの不発や誤作動の原因になります。
ごく稀になら、それほど問題ないのですが、先月の取材先では大変でした。某大手IT企業での撮影だったのですが、電波が飛び交う大手IT企業だからか干渉がひどく、何度も何度も不発を繰り返したり、フラッシュからは今まで聞いたことのないような異音まで発生したりする始末。シャッターを切った半分以上の回数が不発で、仕方がないのでいつもより数を打って稼いで、なんとか凌ぎましたが、あんな状況はもうコリゴリです。
・これまでの不発対策
自分がこれまで使ってきたGodox ワイヤレスシステムは、コマンダーが「XPro (O)」、フラッシュが「AD100 Pro」×2です。導入して一年以上が経ちます。たまに不発することはあっても、大きなトラブルもなく仕事のたびに毎回健気に働いてくれていました。しかし、先ほど述べた大手IT企業での撮影は「失態」とも言える有り様で、お金をもらえるような仕事とは言い難い…。

この一年使ってきた機材はXPro とAD100 Pro
2.4GHz ワイヤレスシステムの干渉を避けるには、チャンネルを変えるしかありません(たぶん)。しかし、どのチャンネルが干渉されにくいかというのをその場で知ることができませんでした。そのため、せめてもの対策としてAD100 Proのオプション設定の「PHOTOC」を「S1」に設定しています。これは、他のフラッシュが発光するとそれに合わせて自機も瞬時に発光する「スレーブ機能」に該当します。これによって、どちらか一灯が発光すれば二灯同時に発光するわけです。これまでも、おそらくこの機能に助けられたことは多いのではないでしょうか(確かめようがないけど)。
ですが、それさえも上回る先日の過干渉には、効果がありませんでした(泣)。 あまりに不発が多かったので、XProやAD100 Proの故障も考えましたが、帰宅後に試すぶんにはまったく問題がないので、やはり電波の干渉が原因でしょう。

AD100 Proのスレーブ設定
スレーブ設定(PHOTOC)には「S1」と「S2」があって、一発目の外部発光でシンクロするのがS1、二発目の外部発光でシンクロするのがS2。S2は外部フラッシュがプリ発光を伴うTTLモードの場合に利用するものと思われます。

S1表示
スレーブ設定がなされているとメイン画面に「S1」(もしくは「S2」)と表示されます。
・XPro IIを購入
その仕事の翌々日にも別の撮影があって、そんな不備と不安を抱えたまま仕事に臨むことはできません。翌日には中野の代理店に行って問題を相談し、やはり中野の某店に行ってXProの後継である「XPro II」を購入してきました。

初代XPro(左)とXPro II(右)
XPro IIは少し大ぶりになり、ホットシューへの装着はダイヤル式ではなくレバー式に変更されました。
・XPro IIの電波干渉回避機能
そのXPro IIには初代XProにはない電波の干渉を回避する機能が備わっています。2.4GHzでは32チャンネルを利用できますが、そのうち干渉の少ないチャンネルを見つけてくれる「スキャン機能」です。
メニューから入ってスキャンを実行すると、一分足らずで良好なチャンネルを教えてくれます。XPro IIとフラッシュ側(自分の場合はAD100 Pro)にそのチャンネルを設定すればOK。これで半分以上が不発、なんて事態を避けることができるはずです。この機能のおかげか、その後の撮影では目立った障害は起きていません。

XPro IIのチャンネルスキャンのメニュー
「START」を選ぶとチャンネルのチェックが始まります。

チャンネルスキャンの実行後の画面
スキャンが終わるとこのように干渉されにくい良好なチャンネルを教えてくれます。
初代XProを購入する一年ほど前、当時すでにXPro IIも発売されていたのですが、少し値段が安いのと単純な機能だけで十分だと思い初代XProを選んだのですが、今思えば最初からXPro IIを購入しておけば良かったと…。
しかしながら、電波がたとえ干渉したとしても、チャンネルを設定し直す時間の余裕があるのなら、初代XProで十分だと思います。今日現在のAmazon価格は、初代XProが一一、六六四円、XPro IIが一四、九ニ〇円と約三千円ほどの差があります。チャンネル変更の余裕があるとか、外部ワイヤレス環境の影響を受けにくいクローズドなスタジオなどで利用するのであれば、初代でいいと思います。と言いながらもメニュー操作などもわかりやすくなっていますし、本当に必要なら差額の三千円を惜しむより、新しいXPro IIをオススメします。
XPro IIを使いはじめて一ヶ月あまり。せっかくなので、XPro IIのもうひとつの新機能である「シングルコンタクト機能」についても次回に取り上げようと思います。

ごく稀になら、それほど問題ないのですが、先月の取材先では大変でした。某大手IT企業での撮影だったのですが、電波が飛び交う大手IT企業だからか干渉がひどく、何度も何度も不発を繰り返したり、フラッシュからは今まで聞いたことのないような異音まで発生したりする始末。シャッターを切った半分以上の回数が不発で、仕方がないのでいつもより数を打って稼いで、なんとか凌ぎましたが、あんな状況はもうコリゴリです。
・これまでの不発対策
自分がこれまで使ってきたGodox ワイヤレスシステムは、コマンダーが「XPro (O)」、フラッシュが「AD100 Pro」×2です。導入して一年以上が経ちます。たまに不発することはあっても、大きなトラブルもなく仕事のたびに毎回健気に働いてくれていました。しかし、先ほど述べた大手IT企業での撮影は「失態」とも言える有り様で、お金をもらえるような仕事とは言い難い…。

この一年使ってきた機材はXPro とAD100 Pro
2.4GHz ワイヤレスシステムの干渉を避けるには、チャンネルを変えるしかありません(たぶん)。しかし、どのチャンネルが干渉されにくいかというのをその場で知ることができませんでした。そのため、せめてもの対策としてAD100 Proのオプション設定の「PHOTOC」を「S1」に設定しています。これは、他のフラッシュが発光するとそれに合わせて自機も瞬時に発光する「スレーブ機能」に該当します。これによって、どちらか一灯が発光すれば二灯同時に発光するわけです。これまでも、おそらくこの機能に助けられたことは多いのではないでしょうか(確かめようがないけど)。
ですが、それさえも上回る先日の過干渉には、効果がありませんでした(泣)。 あまりに不発が多かったので、XProやAD100 Proの故障も考えましたが、帰宅後に試すぶんにはまったく問題がないので、やはり電波の干渉が原因でしょう。

AD100 Proのスレーブ設定
スレーブ設定(PHOTOC)には「S1」と「S2」があって、一発目の外部発光でシンクロするのがS1、二発目の外部発光でシンクロするのがS2。S2は外部フラッシュがプリ発光を伴うTTLモードの場合に利用するものと思われます。

S1表示
スレーブ設定がなされているとメイン画面に「S1」(もしくは「S2」)と表示されます。
・XPro IIを購入
その仕事の翌々日にも別の撮影があって、そんな不備と不安を抱えたまま仕事に臨むことはできません。翌日には中野の代理店に行って問題を相談し、やはり中野の某店に行ってXProの後継である「XPro II」を購入してきました。

初代XPro(左)とXPro II(右)
XPro IIは少し大ぶりになり、ホットシューへの装着はダイヤル式ではなくレバー式に変更されました。
・XPro IIの電波干渉回避機能
そのXPro IIには初代XProにはない電波の干渉を回避する機能が備わっています。2.4GHzでは32チャンネルを利用できますが、そのうち干渉の少ないチャンネルを見つけてくれる「スキャン機能」です。
メニューから入ってスキャンを実行すると、一分足らずで良好なチャンネルを教えてくれます。XPro IIとフラッシュ側(自分の場合はAD100 Pro)にそのチャンネルを設定すればOK。これで半分以上が不発、なんて事態を避けることができるはずです。この機能のおかげか、その後の撮影では目立った障害は起きていません。

XPro IIのチャンネルスキャンのメニュー
「START」を選ぶとチャンネルのチェックが始まります。

チャンネルスキャンの実行後の画面
スキャンが終わるとこのように干渉されにくい良好なチャンネルを教えてくれます。
初代XProを購入する一年ほど前、当時すでにXPro IIも発売されていたのですが、少し値段が安いのと単純な機能だけで十分だと思い初代XProを選んだのですが、今思えば最初からXPro IIを購入しておけば良かったと…。
しかしながら、電波がたとえ干渉したとしても、チャンネルを設定し直す時間の余裕があるのなら、初代XProで十分だと思います。今日現在のAmazon価格は、初代XProが一一、六六四円、XPro IIが一四、九ニ〇円と約三千円ほどの差があります。チャンネル変更の余裕があるとか、外部ワイヤレス環境の影響を受けにくいクローズドなスタジオなどで利用するのであれば、初代でいいと思います。と言いながらもメニュー操作などもわかりやすくなっていますし、本当に必要なら差額の三千円を惜しむより、新しいXPro IIをオススメします。
XPro IIを使いはじめて一ヶ月あまり。せっかくなので、XPro IIのもうひとつの新機能である「シングルコンタクト機能」についても次回に取り上げようと思います。

【技適マーク付き】Godox XProII-O ワイヤレスフラッシュトリガー 1/8000s HSS TTL変換 手動TCM機能 大型LCDスクリーン オリンパス・パナソニックカメラと互換性がある
- 出版社/メーカー: GODOX
- メディア: エレクトロニクス
2024-12-18 20:20
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