DPPのトーンカーブのRGBと輝度を変えるショートカット

　DPPのトーンカーブをいじっていて、明るさを調整するのに「RGB」の操作では色が変わりすぎることがあります。「RGB」を「輝度」に変えればいいのですが、その設定変更は環境設定にあります。
　逐一、環境設定を変えるのは面倒で、たしかショートカットがあったはず、とヘルプでショートカットを探してみましたが見つかりません。ググってもなかなか見つからず、やっと見つけたのが、キヤノンのサポートにあるPDFの使用説明書。そうでした。単純にトーンカーブ上で右クリックすればいいだけのことでした。

　具体例で示すと次のようになります。


初期状態。トーンカーブでは「RGB」が選ばれています。

　


空を暗くしたくてトーンカーブの主に中間調を引き下げます。
暗くなったハイライト側を元に戻します。
すると、空は不自然に彩度が高く、また、雪山に青かぶりが生じてしまいます。


そこで、トーンカーブ上で右クリックして「輝度」を選びます。


トーンカーブの「RGB」が「輝度」に変わり、彩度が極端に変化することがなくなります。
空の彩度は極端に上がらず、雪山の青かぶりも生じていません。
空はもう少し彩度を強めたいところですが、ま、こんなもんでしょう。

　普段使わないと、忘れてしまう操作があります。
　DPPの基本的な操作はだいたいマスターしていますが、こういうショートカットは、忘れているもの、はじめから覚えていないものなど、たくさんありそうです。たまにヘルプや説明書を見直すことも必要ですね。


　ところで、明るさや色味の調整の自由度はLightroomやCamera Rawなどが遙かに上ですが、解像感を求める処理はDPPにしかできないもの（デジタルレンズオプティマイザ）があります。また発色でいえば、アドビ系は派手で、DPPはナチュラル（どちらもそれぞれのスタンダード選択時の初期値）です。どう処理するかによって使い分けていますが、どうせならDPPとLightroomが合体してくれるのが望みです（苦笑）。