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蛍光灯の色温度と演色性を計測 [カラーマネージメント]

 前回エントリーした蛍光灯の話し。
 届いた蛍光灯をセットしたら、一瞬点いてすぐ切れました。不良品。
 返品して新たに買い直しました。

 再注文した蛍光灯が届き、せっかくなので色温度とかをチェックしてみます。

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演色性の高いデスク用蛍光灯 [カラーマネージメント]

 デスクスタンドの蛍光灯が切れかかっているので、型番を検索したところ、なんと製造中止でした。世の中、蛍光灯からLEDへのシフトが進んでいるので、やがて蛍光灯はなくなる運命なのかもしれません。
 ですが、ないと困るデスクスタンドの光。量販店はもう扱いがありませんでしたが、やっぱり密林でした。特に値段が高騰しているということもなく、フツーの値段でフツーに注文できましたが、頼んだ蛍光灯が寿命を迎える頃には、きっともう買えないのでしょう。

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モニタとプリンタの色 [カラーマネージメント]

 たまに頼まれて人物写真を撮るのですが、肌の色に悩んでしまいました。
 というのも、モニタで見る色とプリントの色が違いすぎるので…。
 当の写真、蛍光灯下のオフィスで撮っているので、全体に少し黄緑がかっているのですが、プリントするとマゼンタ系に転んでしまいます。普段、頼まれて撮る写真はweb用なのでモニタで確認すればいいのですが、今回は印刷にも回すので、プリントして確認をしたわけです。それが合わない。困った。モニタとプリンタ、どっちがヘンなの?
 こういうときは同じデータを複数の機器で見てみます。キャリブレーション済みのモニタが2台あるので、別のモニタで確認したところ、モニタ同士では同じような色に見えます。ということは、プリンタ側の問題かと。
 とりあえずデータは納品し、プリンタの調整を行ってみました。

 使っているプリンタはPX-5V。
 しばらく行っていなかったColorBaseによるキャリブレーションを行いました。
 手順は以下の通り。

 1)現在の状態でテストチャートをプリント
 2)出力されたチャートを測色
 3)測色したデータをもとにドライバ補正を適用する(=キャリブレーション)
 4)キャリブレーション後の状態で、テストチャートをプリント
 5)4)のチャートを測色し、キャリブレーションを評価

 途中、3)の測色の段階で「作成された補正値では色精度が低下する可能性があります。〜〜」と出てきます。3度ほどチャートのプリントと測色を繰り返しても、同じなので、そのまま続行。
 4)〜5)と手続きを経た結果がこれ↓。

2016100701.jpg

 まあまあ良好という結果です。

 気をよくして、再度納品するデータをプリントしてみたのですが……。
 しかし、結局、色の違いは直りませんでした。

 それならと、今度はi1でプリンタプロファイルを作り、それを使ってプリントして見たのですが、結果は同じ。少しくらい色が変わるかなと思ったのですが、ほとんど変化せず。ColorSyncユーティリティで見てみると、エプソン純正のプロファイルとi1で作ったプロファイルの色域はほぼ同じでしたので、似たような色になるのは当然、ということでした。

 さて原因は…。
 プリンタの寿命、それとも測色するセンサーの経年劣化…。う〜ん。
 他の風景写真などは、いい具合にモニタとプリントの色が合ってくるのですが、今回の写真が合ってこない。モニタもプリンタも、キャリブレーションの状態は良好と判断されるのですが、キャリブレーションの状態をチェックする際の色数はそう多くないので、肌色のような淡めの二次色、三次色のマッチングは難しいのかもしれません。というか、もともと肌色の再現・表現は難しいですけど…。
 これ以上、いじっても仕方ないので、今回はここまで。
 あれこれといじって、半日以上の作業となってしまいました。

 決まるときはピシッと決まるんですが、合わないときは合いません。
 色はほんとに難しいです。
 …少しマニアック、というか業務的な話しでした。


 そろそろプリンタを新しくしてもいいのかも。
 PX-5VIIは、ColorBase2対応なので、プリンタキャリブレーションが効率的なんですよね…。
 はぁ、いろいろ出費がかさみそうです。

プリンタの色ずれ修正 [カラーマネージメント]

 歩くだけで少々痛むので外出を控えています。それで、撮った写真を調整したりしているのですが、プリントしてみるとモニタ表示を色が違うことに気づきました。
 まずはモニタを疑ってキャリブレーションを取り直しますが、変わらず。
 で、当然ながらプリンタを疑います。

 インクジェットプリンタは、大きな経時変化は少ないはずですが、うちのプリンタ(PX-5V)は一度故障しているし、疑ってみる余地は十分にあります。
 エプソンのプロセレクションシリーズでは、ColorBaseというキャリブレーションソフトが提供されていて、それを使うと発色を初期化できます(ただ、PX-5V用のソフトがMac OSのアップデートに追いつかず、新しいOSでは使用できない状態がしばらく続いていました。昨年後半から新しいOSへの対応が進み、今ではちゃんと10.10まで対応となっています)。

 そのColorBaseを使ってプリンタのキャリブレーションを取りました(別途、i1などのカラーセンサーが必要です)。
 下の写真がそのbefore/afterです。

2015010903.jpg
ColorBaseでキャリブレーションを取る前(左)と取った後(右)。
キャリブレーション前は赤っぽくて彩度が高いです。


2015010902.jpg
こちらはモニタの表示。


 プリンタのキャリブレーションを取ったことで、モニタの発色にかなり近づいています。今回、ノズルチェックも行ったところ2箇所でわずかに欠けが見つかりました。これも色再現性を低下させた原因でしょう。
 モニタは1ヶ月ごとにキャリブレーションを取っているのですが、プリンタもノズルチェックとキャリブレーションを定期的に行った方がいいようですね(ノズルチェックしてそれを直すだけでも、それなりの効果はあると思います)。

 

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X-riteのオンラインセミナー [カラーマネージメント]

 X-riteは、i1などカラーマネージメントツールの発売元。自分もお世話になっています。最近では、デジタルフォト分野への訴求が目立ちます。
 そのX-riteがオンラインセミナーを開催するとのこと。

http://www.xritephoto.com/ph_learning.aspx?action=webinars

 英語と日本語のセミナーがあるようで、本日9/3の16時から、「ColorChecker Passport の使い方」なる日本のセミナーがあります。残念ながら、今日から出張で見られないのですが、どのような内容になるのでしょうか。
 できれば、製品紹介以上の内容を期待したいものです。
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Photoshop CS4のカラーマネージメント出力(by i1) [カラーマネージメント]

 Mac OS Xを10.6のSnow Leoardにしましたが、OSを新しくしたときはプロファイルを作成し直すというのが、いちおうのルールです。
 i1によるモニタープロファイル作成は問題なく終了。しかりプリンタープロファイルがうまくありません。エプソンのこちらにもアナウンスがあるように、Photoshop CS4とMac OS 10.5(以降?)では従来設定では問題があるなどの報告もあります。
 これまでi1で作成したプリンタープロフィルをきちんと検証してなかったのですが、設定を変えてチェックしてみました。
 目的は、より正確なプリンタープロファイルを作って、Photoshopでカラマネを行い、プリンタードライバではカラマネをせず出力できる環境を作ること。

 i1とかColorMunkiとかSpyderなどでプリンタープロファイルを作成しようとすれば、とにかくアプリケーションもプリンタードライバも、カラーマネージメントはオフの状態でテストターゲット(ターゲットとは以前の記事で取り上げているカラーパッチのこと)をプリントすることが前提です。その「素」のプリントからプリンターの色再現特性を計測し、プロファイルが作成されます。

 ところが、Photohsop CS4では、どれがカラマネオフなのかわかりにくいです(CS3でもそうだったかもしれませんが、記憶にありません)。
 Photoshopのプリントダイアログを見てみると、それらしきものに「プリンタによるカラー管理」と「カラーマネージメントなし」の2つがあります。一見すると「カラーマネージメントなし」を選ぶのが正解の気がするするのですが、実際にやってみたところ、かなり違う色でプリントされました。

2009091211.jpg
カラマネオフらしきものが2つ。


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プリントできない? [カラーマネージメント]

 確か一昨日まで問題なくプリントできていたのに、なぜ昨日からまったくプリントできないのか…。
 近々に写真家さんが来るので、モニタ、プリンタとも改めてi1でキャリブレーションを取ろうとしていました。

 モニタは問題なく完了。ところが、プリンタができません。まあ、それほど高級なプリンタではなく染料の複合機なので、そこそこ合わせればいいかなと思い、作業を始めたのですが、そもそもプリントができません。プリンタの接続はエプソンのPA-W11G2を使って無線LAN接続です。

 何かいつもと違ったことは? あ、昨日、所用で仕事場の機器すべてのコンセントを丸ごと抜いていた…。

 そこでPA-W11G2を設定し直そうとするのですが、なんともうまくいいきません。購入したときの簡単設定ソフトが見つからず、手慣れた人向けの設定ソフトをWebからダウンロードし、設定をし直そうと適当にいじっていたら、やがて認識さえしなくなりました。
 数時間格闘し、購入時の添付ソフトCDを探そうと押し入れをひっくり返しても見つからず、息抜きにトイレに行ったそのとき、CDのありかを思い出したのです。
 そのソフトで何度かトライ&エラーを繰り返していたら、取りあえず復旧しました。
 結果、問題なくプリントできるようになりました。

 しかし、その後気づいたのですが、プリンタの電源が入っていませんでした!! プリントできなかったのは無線LANのPA-W11G2のせいではなく、ただ単にプリンタの電源が入っていなかったからのようです。PA-W11G2は電源を切っても設定を覚えいるはずなので、プリンタの電源が入っているかどうかに目が向かなったのは失敗でした。イージーなケアレスミスです。
 久しぶりに間抜けな時間を費やしてしまいました。

2009090801.jpg
プリンタキャリブレーション用のパッチも問題なくプリントできました。

 染料なのでちゃんと乾くまでに数時間放置し、キャリブレーションの作業は夜中ですかね。
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プリント用紙をi1で実測 [カラーマネージメント]

 せっかくのi1、いろいろ使わなければもったいないということでプリント用紙を実測してみました。エプソンの。手元にあった用紙は、クリスピア、写真用紙<光沢>、写真用紙<絹目調>、マット紙の4種類。

2009052601.jpg

 これを見ると、紙の質感はさておき、色という点ではクリスピア以外はほぼ同じなんですね。さらにマット紙も写真用紙とほとんど変わりません。
 クリスピアと写真用紙のΔEは4.5と識別しやすい差ですが、それ以外のΔEは2以下。図には挙げていませんが、他のΔEは次のようになっています。
・クリスピアと絹目調のΔEは4.9
・クリスピアとマット紙とのΔEは4.3
・写真用紙とマット紙のΔEは1.2

 クリスピア以外の白色度は、だいたい同じというのが意外な結果。絹目とかマットなどの質感に印象は左右されるんですね。そしてクリスピアの白色度が高いというのは頷ける結果でした(白色度と言いましたが、厳密に計算した結果ではありません。Lab値から求められると思いますが)。
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机上の環境光測定 [カラーマネージメント]

 分光光度計を備えたものなら他のツール(colomunki)でもできるのかもしれませんが、i1で面白いのがさまざまな色の測定です。i1 Shareというソフトを使うと、現物を直接測色できたり、環境光を計測したりできます。
 環境光の測定は、色温度や照度以外に演色性や分光分布がわかるというのがスゴイ。下に掲載したのは自分の机上面での計測結果です。

2009051701.jpg
演色性は89。低めですが、一般用スタンドの蛍光灯とすれば優秀な部類かと。


2009051702.jpg
こちらは分光分布と色温度、照度。
三波長型昼光色タイプですね。
ちなみに、計測した蛍光灯のスペックは、演色性が90、色温度が5800Kです。
色温度が低い値で計測されていますが、経年変化のせいかもしれません。

 他の蛍光灯を試していないので何ともですが、そのうち、いくつかの種類を計測して比べてみたいです。って、そんなにウチには蛍光灯の種類はないのですが。
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i1を入手 [カラーマネージメント]

 それなりに高い買い物ですが、これがあれば仕事に役立つだろうとi1を入手しました。言ってみれば憧れの分光光度計です。同じ分光光度計を備えるcolormunkiとどちらにしようか悩んだんですが、精度の高いプロファイル作成とか、プロファイルの編集機能とか、実績(大きな要因)を考えてi1に決定。

2009051501.jpg
さっそく遊んでいます。

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