シグマ 30mm F1.4 DC DNのボケ具合 [カメラ・写真]
30mm F1.4 DC DNがどれくらいボケるのか、絞りを変えて撮ってみました。
スナップ的な感覚で撮る分には、やはり被写体との距離が離れるので、それほどボケは感じません。このレンズ、マイクロフォーサーズに取り付ければ60mm相当のF1.4ですが、そもそも実体は当然ながら30mm F1.4というレンズなのでボケも30mm F1.4なわけです。
ただ、30mm F1.4というのは、一眼レフカメラ用のレンズで考えれば、とても明るいレンズです。キヤノンのEFマウントやニコンのFマウントには35mm F1.4というレンズがありますが、どちらも二十万円を超える贅沢なレンズでした。また、シグマもミラーレス用(Lマウント、Eマウント)のArtラインで35mm F1.4を出していますが、これも十万円ほどとお高めのレンズです。
そんな明るいF1.4というレンズが非フルサイズ用とはいえ、三万五千円ほどで入手できるのは、設計が容易なミラーレスのおかげなのでしょう。
話が逸脱しましたが言いたかったことは、30mm F1.4のクラスのレンズを個人的に使いこんだことがない(笑)ということです。なので、どのくらいボケるのか、あまり想像がつきませんでした。35mm判で持っているのは35mm F2のレンズです。35mm F2でもスナップ的な撮影では、それほどボケは大きくなりません。
しかし、実写してみてわかったことは、寄ればボケるということ。当たり前のことなのですが、F1.4という開放F値が想像以上のボケをもたらしてくれました。
ということで写真をアップします。開放F値から一段分ずつ絞ってF5.6かF4.0まで撮っています。
カメラ本体はE-M1 Mark III。
すべて手持ちなので、微妙な構図のずれがあるのは、ご容赦ください。
●作例1:至近距離にピント
ピント位置は右手前の花でレンズ面から20cmくらい。ほぼ最短撮影距離。
これだけ寄ると開放F値1.4でのボケは大きいですね。楽しめます。F1.4だと個人的にはボケすぎるくらい(笑)。F2.0かF2.8あたりで使いたい。
ボケ具合もふんわりと素直できれいです。今回、点光源を撮っていないのですが、ボケの歪みもなくて好感が持てます。APS-C用のイメージサークルであるため、マイクロフォーサーズに取り付ければ、その中心部分だけが切り取られます。そういう意味では贅沢な画です。逆に周辺部の像の乱れを楽しみたい人には物足りないでしょうけど(笑)。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
●作例2:1〜2mの距離にピント
やや近めの距離で1mちょっとくらいにピントを合わせた場合です。
写真では下の黄色の花にピントを合わせています。奥の黒い壁までは4〜5mといったところ。
これくらい離れると、やはりボケはそんなに大きくなりません。30mmらしい表現といえばそうなんでしょうね。この距離でボケを活かしたいなら開放のF1.4は必須でしょうか。開放F1.4だと周辺光量の低下も生じるので、雰囲気も楽しめます。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
●作例3:至近距離にピントを合わせて遠距離のボケを見る
少し極端な撮り方ですが、レンズ前20〜30cmのシャガにピントを合わせて、遠景のボケ具合を見てみました。F4.0まで絞ったところで、カメラの背面液晶を見る限りはかなりピントがきているように思えて撮影終了。しかし写真を見ると、まだまだボケが大きいのでした。遠景を見せたいならもっと絞らないとダメですね。
F1.4はともかく、F2.8くらいまで遠景(右上)に何が写っているかわかりにくいと思います。新宿中央公園の富士見台という東屋です。F4.0でもわかりにくいですよね。距離差があればこれだけボケるということでした。遠景とのギャップを活かしたポートレートなんかは面白そうです。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
●作例4:近距離〜中距離
レンズ前50〜60cmのチューリップにピント。後ろのムスカリは4〜5mくらい先。
これもボケが遠くなるに従いきれいに膨らんでいって素直だなと感じます。ボケ具合はやはりF2.0くらいが個人的には好み(次第に言うことがなくなってきた(笑))。
※以下の4枚、ボケの大きさとキャプションが合っていないかもしれません。ブログのプレビュー機能では正しく表示されるのですが、指定した写真と表示される写真がなぜか違って見えてしまっています。ボケの大きな順に、F1.4、F2.0、F2.8、F4.0です。写真とキャプションが違っている場合は脳内修正してください。写真を指定し直したので、ブログシステムのキャッシュの問題かも…。だとすれば、いずれ解消されることと思います。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
●その他
上2枚。
F1.4で少し距離を変えての比較。
少し離れても期待した以上にボケますね。
ピント面も極浅というわけではないので、使いやすいです。
F1.4で前ボケの例1。
F1.4前ボケの例2。
これはもう少しボケが欲しかったのですが、実体は30mmということを考えれ、妥当なところですかね。
遠景F2.8。
…とまあ、こんなところで。
他のレンズとの比較や点光源のボケ具合など、また機会があればやってみたいと思います。
それにしても、このシグマ「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」、自分にフィットしますね。使いやすい。
スナップ的な感覚で撮る分には、やはり被写体との距離が離れるので、それほどボケは感じません。このレンズ、マイクロフォーサーズに取り付ければ60mm相当のF1.4ですが、そもそも実体は当然ながら30mm F1.4というレンズなのでボケも30mm F1.4なわけです。
ただ、30mm F1.4というのは、一眼レフカメラ用のレンズで考えれば、とても明るいレンズです。キヤノンのEFマウントやニコンのFマウントには35mm F1.4というレンズがありますが、どちらも二十万円を超える贅沢なレンズでした。また、シグマもミラーレス用(Lマウント、Eマウント)のArtラインで35mm F1.4を出していますが、これも十万円ほどとお高めのレンズです。
そんな明るいF1.4というレンズが非フルサイズ用とはいえ、三万五千円ほどで入手できるのは、設計が容易なミラーレスのおかげなのでしょう。
話が逸脱しましたが言いたかったことは、30mm F1.4のクラスのレンズを個人的に使いこんだことがない(笑)ということです。なので、どのくらいボケるのか、あまり想像がつきませんでした。35mm判で持っているのは35mm F2のレンズです。35mm F2でもスナップ的な撮影では、それほどボケは大きくなりません。
しかし、実写してみてわかったことは、寄ればボケるということ。当たり前のことなのですが、F1.4という開放F値が想像以上のボケをもたらしてくれました。
ということで写真をアップします。開放F値から一段分ずつ絞ってF5.6かF4.0まで撮っています。
カメラ本体はE-M1 Mark III。
すべて手持ちなので、微妙な構図のずれがあるのは、ご容赦ください。
●作例1:至近距離にピント
ピント位置は右手前の花でレンズ面から20cmくらい。ほぼ最短撮影距離。
これだけ寄ると開放F値1.4でのボケは大きいですね。楽しめます。F1.4だと個人的にはボケすぎるくらい(笑)。F2.0かF2.8あたりで使いたい。
ボケ具合もふんわりと素直できれいです。今回、点光源を撮っていないのですが、ボケの歪みもなくて好感が持てます。APS-C用のイメージサークルであるため、マイクロフォーサーズに取り付ければ、その中心部分だけが切り取られます。そういう意味では贅沢な画です。逆に周辺部の像の乱れを楽しみたい人には物足りないでしょうけど(笑)。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
●作例2:1〜2mの距離にピント
やや近めの距離で1mちょっとくらいにピントを合わせた場合です。
写真では下の黄色の花にピントを合わせています。奥の黒い壁までは4〜5mといったところ。
これくらい離れると、やはりボケはそんなに大きくなりません。30mmらしい表現といえばそうなんでしょうね。この距離でボケを活かしたいなら開放のF1.4は必須でしょうか。開放F1.4だと周辺光量の低下も生じるので、雰囲気も楽しめます。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
●作例3:至近距離にピントを合わせて遠距離のボケを見る
少し極端な撮り方ですが、レンズ前20〜30cmのシャガにピントを合わせて、遠景のボケ具合を見てみました。F4.0まで絞ったところで、カメラの背面液晶を見る限りはかなりピントがきているように思えて撮影終了。しかし写真を見ると、まだまだボケが大きいのでした。遠景を見せたいならもっと絞らないとダメですね。
F1.4はともかく、F2.8くらいまで遠景(右上)に何が写っているかわかりにくいと思います。新宿中央公園の富士見台という東屋です。F4.0でもわかりにくいですよね。距離差があればこれだけボケるということでした。遠景とのギャップを活かしたポートレートなんかは面白そうです。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
●作例4:近距離〜中距離
レンズ前50〜60cmのチューリップにピント。後ろのムスカリは4〜5mくらい先。
これもボケが遠くなるに従いきれいに膨らんでいって素直だなと感じます。ボケ具合はやはりF2.0くらいが個人的には好み(次第に言うことがなくなってきた(笑))。
※以下の4枚、ボケの大きさとキャプションが合っていないかもしれません。ブログのプレビュー機能では正しく表示されるのですが、指定した写真と表示される写真がなぜか違って見えてしまっています。ボケの大きな順に、F1.4、F2.0、F2.8、F4.0です。写真とキャプションが違っている場合は脳内修正してください。写真を指定し直したので、ブログシステムのキャッシュの問題かも…。だとすれば、いずれ解消されることと思います。
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
●その他
上2枚。
F1.4で少し距離を変えての比較。
少し離れても期待した以上にボケますね。
ピント面も極浅というわけではないので、使いやすいです。
F1.4で前ボケの例1。
F1.4前ボケの例2。
これはもう少しボケが欲しかったのですが、実体は30mmということを考えれ、妥当なところですかね。
遠景F2.8。
…とまあ、こんなところで。
他のレンズとの比較や点光源のボケ具合など、また機会があればやってみたいと思います。
それにしても、このシグマ「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」、自分にフィットしますね。使いやすい。
シグマ(Sigma) SIGMA シグマ マイクロフォーサーズ レンズ 30mm F1.4 DC DN 単焦点 標準 MFT Contemporary ミラーレス 専用
- 出版社/メーカー: シグマ(Sigma)
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: エレクトロニクス
2024-04-05 23:59
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