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Catalina再見 MacPro(2012) [パソコン]

●絶不調となったMacPro 2012(Catalina)

 なんとなく調子の悪かったMacPro 2012。もともと対応機種ではないのにパッチでCatalinaをインストールしていたためか、勝手に再起動したり、フリーズしたりすることが多くなってきました。

 今日の仕事中、Photoshopが途中で動かなくなるということが頻発し、危険なのでTimeMacineでバックアップを取ろうとしたら、どうも途中からバックアップが進まない。バックアップは外付けHDにしているのですが、何度やっても同じところで止まる。

 今日が納期の仕事があって、ヒヤヒヤしながらなんとかフィニッシュして送った後、本格的にMacのメンテをしました。

 TimeMacineに使っているHD、腹をくくってフォーマットし、一からTimeMacineでバックアップしようとしました。
 ところが。
 最初は快調に動いているものの、400GBと少しで止まります。数回繰り返してもやはり同じ容量のところで止まるんです。疑うべきはクラスタの破損か? こりゃもう物理フォーマットするしかないということで、Windowsにつないで通常フォーマットを始めました。しかしこれ、3TBを物理フォーマットするとなると丸一日かかる感じ。今もずっとフォーマット中…。しゃあない。別の作業だ。

 次、Photoshopがフリーズする問題。アプリをインストールし直そうとしたのですが、そもそもアンインストールができない。CreativeCloudデスクトップも、どうも動作不調。
 そうこうしているうちに、そもそもファイルのコピーに時間がかかるようになってきました。10MBをコピーするのに数分とか。一体何が起きているのか? すると今度は再起動後の立ち上がりも極端に遅くもなってきて、ありゃりゃ…。




●バックアップするデータの洗い出し

 仕事を納品したし時間もあるので、Catalinaの再インストールを決行します。と、その前に大事なデータのバックアップ。
 システムディスクに入っている自分の大事なデータといえば…

 ・MP3などの楽曲ファイル
 ・Lightroom Classicのカタログやプリセット
 ・Photoshopのアクション類のファイル
 ・書類フォルダ
 ・メール

など。


●外部に起動ディスクを作り、そこから起動すればいいのでは?

 しかしながら、現状のシステムでは、他のHDにバックアップしようにも、ファイルのコピーに信じられないくらい時間がかかります。そこで外付けHDに起動ディスクを作ってそこから立ち上げたのち、バックアップすれば、スムーズに進むのではないかと考えました。これ、結果的には大正解でした。ということは、やはりOSに何らかの不具合が生じていたようです。


●Catalina PatcherでインストールUSBを作る

 新しいシステムを作るのに必要なのはパッチ入りのインストールディスクです。前にMacProをCatalina化するのに作ったインストールディスクもあるのでうすが、サイトを見ると最新のもので10.15.5対応版がありました。ありがたい。

2020071701.jpg
Catalina Patcherはこちらから入手できます。


 そのPatcherをダウンロードし、「macOS Catalinaインストール」もダウンロードして、PatcherでUSBメモリにインストールディスクを作成します。

 ここでふと疑問が?
 Patcherは10.15.5対応ですが、今現在入手できるCatalinaのバージョンは10.15.6です。0.0.1の違いがあります。OSではこの小さなバージョンの違いも大きな障害になることもあります。

 しかしながら、入手できるのはそのバージョンのみ。実際、インストールディスクも難なく作成でき、これも結論からいうと、そのインストールディスクでインストールしたCatalinaは今のところ問題なく動いています。

 というわけで、USBメモリにパッチ入りのCatalinaインストールディスクを作成しました。

2020071702.jpg
インストールディスクの完成。


●外付けHDを起動ディスクにする

 今度はMacProのシステムディスクにある大事なデータを別のHDにコピーするために、外付けHDに起動ディスクを作ります。

 MacProにUSBのインストールディスクと、起動ディスクにする外付けHDをつなぎ、optionキーを押しながら電源を入れます。すると起動ディスクを選べるので、USBメモリを選んでパッチャー入りのインストーラーを起動します。起動したらOSのインストール先に外付けHDを選んで、あとは待つだけ。

2020071703.jpg
Catalinaの入った外付けHD。


●外付けHDで起動して、データをコピー

 外付けHDにOSが入ったので、その外付けHDでMacを起動します。ちょっとドキドキしましたが、何事もなく動きました。仮のシステムなので最初に行う設定は最低限のものにして、無事ファインダーにたどり着きました。

 あとは、先ほど洗い出したデータを別のHDにコピーします。元々のOSだと、異様にファイルコピーに時間がかかりました。もしここで同じように時間がかかるのだとすれば、それはOSではなくてハード的な問題となります。少しヒヤヒヤしましたが、ファイルコピー自体なスムーズに進んだので、ハードの不具合ではなくOSに原因があったようです。少し胸をなで下ろしました。

 あとはメールのバークアップです。フォルダをたどって直接コピーしようとしたのですが、最後にエラーとなってコピーが完了しません。仕方ないので、元々のOSで起動し直し、メールを立ち上げてすべてのメールボックスを書き出すことにしました。幸いこの作業はスムーズにすんだのでラッキーといったところ。

 これでシステムディスクに入っている大事なデータのバックアップは終了です。


●内蔵SSDにCatalinaをインストール

 今度は元々のシステムディスク(内蔵SSD)にOSを入れ直します。パッチャー入りのインストールディスクは、もちろん、先のものでOKです。先と同じ要領で、optionキーを押しながら再起動し、USBのインストールディスクを選んでインストール開始。

 こちらも難なくインストール終了です。
 いえ難なくというのは嘘です(笑)。

 インストール直後のセットアップでAppleIDとパスワードを入力するステップがありますが、パスワードの入力がうまくいきませんでした。もちろんパスワードは間違っていません。

 理由は言語に日本語を選んだこと。Catarlinaの非対応機種では、パッチャーでOSをインストールできても日本語入力に不具合が生じることがわかっています(前回は平気だったんですが)。そこでセットアップを少し戻って言語を日本語から英語に変更。すると、今度は問題なくパスワードが通りました。

 インストール時のトラブルといえば、それだけでしょうか。


●アプリのインストール

 OSができあがったところで、先ほど別のHDにバックアップしたおいたデータを戻します。楽曲ファイルはミュージックフォルダへ、Lightroom Classicのカタログはピクチャフォルダへ、Photoshopの設定ファイルは所定の場所へ、などなど。

 メールは、いったんメールを起動し、メールボックスを読み込みます。読み込んだあとのフォルダが多少崩れたり、メールがダブったりしたので、フォルダやメールを整理して原状復帰。

 あとは必要なアプリの再インストールです。アドビのフォトプランやアップルのPages、Numbers,Keynote、エディタのMiなど。さらに日本語入力ためのATOKや、モニタのキャリブレーションソフトなど。

2020071704.jpg
シリアル番号の入力やらで今回パッケージが必要だったのはこの2つ。
あとはすべてオンラインでインストール。


 あとは必要に応じて適宜アプリを入れればいいし、取りあえずそれくらい入れておけば大丈夫。
 と、ここで失敗にひとつ気がつきました。ATOKの学習した辞書もバックアップすればよかった。また鍛え直さなければならない。反省です。


 というわけで復活した新生(?)MacPro 2012(Catalina)です。
 次のOSが出るくらいまでもっと頑張ってくださいませ。

2020071705.jpg
最新の10.15.6になりました。

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