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トーンカーブ補正で色かぶり? [Photoshopと現像ソフト]

 PhotoshopやRAW現像ソフトでのトーン調整にトーンカーブは定番ですが、ケースによって色味が変わって困ることがあります。どんなものかは、まず具体例で確認してください。
 
2009052501.jpg
オリジナル画像。
空のトーンを落として雲の表情を出し、光芒も強調したいのですが…。

2009052502.jpg
2009052503.jpg
Photoshopの「トーンカーブ」でトーンを落とした画像です(森や湖面はマスクしています)。
曇り空が青くなってしまいました。
こんな空をイメージしたのではないので、青みを取るのに別の処理が必要になってしまいます。

 これはRGB画像に対する処理が原因です。一見ニュートラルカラーに見える曇り空も実は弱い青かぶりが起きています。トーンカーブ調整によって、その色かぶりが目立ってきてしまったのです。
 そんなときはRGBではなくLabに変換して、Lチャンネルを調整すれば色かぶりが目立ちません

2009052504.jpg
2009052505.jpg
Labモードにしてから、Lチャンネルに対してトーンカーブ調整をした画像。
青かぶりが発生していません。


 以上はPhotoshopの例ですが、RAW現像ソフトでトーンカーブ調整をするとやはり同じように色かぶりが目立ってきます。その場合の対処法ですが、Capture NX 2とDigital Photo Professionalについて挙げておきます。

2009052506.jpg
・ニコンのCapture NX 2
「レベルとカーブ」ではなく「LCHエディター」を使います。

2009052507.jpg
・キヤノンのDigital Photo Professional
環境設定で「トーンカーブモード」を「輝度RGB」にします。


 その他、手持ちのRAW現像ソフトを見てみましたが、Camera Raw、Lightroom 2、SILKYPIX 3、DxO Optics Pro5、CaptureONEともにトーンカーブの輝度モードというのはなさそうです。意外です。
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