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インタビュー撮影用にOM-1の設定を見直す [カメラ・写真]

 Godox AD100 Pro導入に合わせ、OM-1をインタビュー撮影に使い始めていますが、OM-1というかミラーレスならではの仕様に戸惑いました。ひとつは撮影時にEVFや背面液晶に表れるフリッカー、もうひとつが撮影直後の確認画像の表示。それぞれ設定を見直したので、その顛末を以下に書きます。OM機を取材や仕事で使いたいという人の参考になれば。


1)撮影時のEVFに表れるフリッカー対策

 フリッカーというと、撮影画像に表れる縞模様のことだとずっと思っていましたが、撮影中のEVFや背面液晶にも表れるんですね。ずっと光学ファインダーのデジタル一眼レフカメラを使っていたので、撮影画像にフリッカーが現れることはあっても、ファインダーがチラつくという現象は経験がありませんでした。
 というのも先日の取材で行ったオフィスでのことですが、そこの照明との相性が悪いのか、OM-1のEVFと背面液晶でフリッカーが現れてしまい、見にくいだけでなく、AF動作にも支障が出るほどでした。フリッカーの縞模様でAFが合いにくくなるようでした。OM-1を本格的に実践投入してこれで二度目の撮影ですが、盛大に出まくるフリッカーに困惑、困窮しました、ホント。今回、撮影した画像にフリッカーは出ませんでしたが、ピントについてはかなり不安だったので、いつもより多めに撮ったのはいうまでもありません(笑)。結果的に品質上の問題は生じませんでしたが、不安を抱きながら撮影するのは精神衛生上よろしくないです。
 これまでE-M5 IIIやらE-M1 Mark IIIやらOM-1やらを使ってきていますが、撮影時のEVFにフリッカーが出るというのは前述したように経験がありません(バスや電車の掲示板は別)。やはり今回訪ねたオフィスの照明との相性なのでしょうかね。
 ともかく、これはなんとかせねば! と帰宅後、ひとり対策会議を開きました。フリッカーに関する話題を取説やらネット検索やらで調べると、OM機には「フリッカーレスLV」という機能があることに気づきました。そしてこれが「Off」になっていたのですね。今回、この機能をオートにしておけば、もしかすると撮影時のフリッカーに悩まされることはなかったかもしれません。先に気づくことができればいいのですが、往々にして「事件は現場で起きる」ものです。というか、事件は現場でしか起きないともいう(笑)。

2023100401.jpg
これが撮影時のフリッカーを低減する設定。
とりあえず「オート」にしておきました、というかこれが推奨らしいです。


 
 
2)その他OM機のフリッカー関連設定項目

 ついでなのでOM機のフリッカー関連項目を調べたところ、撮影画像のフリッカーを低減する機能と、そしてフリッカーの現れないシャッタースピードに微調整する機能がありました。

 撮影画像のフリッカー低減は、おそらくデジタルカメラには標準的に装備されている機能ではないでしょうか。古いEOS 5D IVにもあります。主にメカシャターで有効な機能のはずですが…。
 下にOM-1の設定画面を掲示します。手持ちのE-M1 IIIやE-M5 IIIの同機能では「メカシャッターの時に有効」といった断りがあるのに対し、OM-1ではそうした但し書きがありません。もしかすると、OM-1では進化してメカシャッターでも電子シャッターでもどちらでも有効になったとか!?

2023100402.jpg
OM-1の「フリッカーレス撮影」設定画面


 そして、おもしろいのはフリッカーを回避するためにシャッタースピードを微調整できる「フリッカースキャン」という機能です。マニュアルモードとシャッタースピード優先モードで、なおかつ電子シャッター使用時のみに利用できる機能で、これを「On」にすると0.1秒単位でシャッタースピードを調整することができます。背面液晶やEVFを確認しながらフリッカーの出ないシャッタースピードを手探りで探すという機能のようです。撮影時間に余裕があれば使うかもしれませんが、現実的には難しそうに思います。使っている人、いるのだろうか。

2023100403.jpg
OM-1のフリッカースキャンのメニュー

2023100404.jpg
フリッカースキャンを「On」にすると、
シャッタースピードの微調整が可能になります
左下の「1/128.1」というのがそれ
見たことのないようなシャッタースピードに調整可能です(笑)


3)軽快に写真を撮るために確認画像を表示しない

 もうひとつ、O-M1(というかミラーレス機一般でしょう)を使っていて困惑したのが、撮影直後にEVFに撮った画像が表示されることでした。風景写真やスナップ写真を撮っているときは気にならなかったのですけどね。シャッターを半押しすればすぐに消えるのですが、瞬間の表情を狙う人物写真ではずっと表情を見ていたのでじゃまくさいだけです。
 それに加えて確認画像の明るさが実際に記録される画像と違って見えたりもします。先日は確認画像が露出オーバーに表示されて「露出失敗したか!」と慌てて画像を再生し、何度ほっと安心したことか。
 ストレスになるだけなので確認画像の表示がなされないよう「撮影画像の確認時間」を「Off」にしておきました。こうすると、OM-1のEVF表示が高速なことも相まって光学ファインダーで撮っているようなテンポで撮ることができます。人物写真を撮る人は、この設定はオススメです。

2023100405.jpg
OM-1の「撮影画像の確認時間」の設定画面


 …と、こんな感じでOM-1のインタビュー撮影時の設定を追い込んでみました。インタビュー撮影の設定としてこれらをカスタムメニューに登録しておいたので、現場ですぐに設定を切り替えることができます。今週末にも撮影があるので実地検証します。これでほぼストレスなく撮影ができるはず。

 ところで、肝心の画質についてですが、5D Mark IVに比べると人物の肌などがマットな質感というか絵のような仕上がりに感じます。撮られた人物のメイクや肌がそうだったからなのか、判然としませんが、感覚的にはそのように思えるんですよね。それはLightroomで現像してもOM Workspaceで現像しても、DxO PhotoLabで現像しても同じ印象でした。フルサイズ機と比べた場合のピクセル単位の画質の違いのように感じます。。納品できないレベル(個人的に)ではないのですが、この画質に見慣れるのにもう少しかかりそうです。

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