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便利な機能に慣れてしまうと… [日記]

 今日は撮影の仕事でした。
 インタビュー中の写真を撮るわけですが、コロナのせいで全員がマスク。マスク姿も時勢を反映して面白いとは思うのですが、媒体はちゃんとしたネットの経済誌なので、マスクなしのオーソドックス写真です。それで、5分ほどと時間を決めてマスクを外してもらい、その間に撮影するというのを二人分行いました。

 いつもなら60分ほどの取材時間があります。それだけの時間があれば写真映えしそうな身振り手振りも繰り返されるわけですが、わずか5分程度だとやはり仕草に乏しくなりますね。


 ところで、最後に会社のロゴ前で撮影するのですが(よくあるあの写真です)、今日はなぜかカメラの勝手が違いました。

 このような仕事ではカメラ2台体制で行きます。EOS 5D IVと5D IIIです。片方に標準ズーム、もう片方に望遠ズーム。以前はカメラ1台でレンズを交換していたのですが、取材場所が狭い部屋だったり身動きしにくいところだったりすると、レンズ交換が煩わしいので、いつの頃からか2台体制になりました。

 そのロゴ前写真ですが、どう写るかクライアントにわかるように背面液晶を表示してのライブビュー撮影をします。AF枠を指で移動したり水準器を表示したりして撮るのですが、今日はAF枠も移動できないし、水準器も表示されない。おまけにAF枠がなぜか顔認識モードになっていってとても使いにくかったのです。それで今回は、クライアントには悪いですがファインダー撮影に切り替えました。

 どうしてそうなったかというと、そうなんです。それらは普段メインで使うの5D IVの機能なんですね。今日はたまたまロゴ前撮影に使ったカメラが5D IIIだったので、便利機能がなかったのです(注:5D IIIにも水準器表示機能はありますが、顔認識モードの時は表示されません)。
 実際はかなり慌てました。時間も押しているしアレ? アレ? となります。その場でメニューを探しながら設定を変えるなんて時間はないので、ファインダー撮影となったわけです。

 何が言いたいかというと(笑)。
 新しく便利な機能に慣れてしまうと、なかなか元には戻れない、ということです。

 そういったトラブルを防ぐには同じ機種を2台揃えるのがベストでしょうけど、当時5D IVは40万以上もしたし、今でも量販店価格は30万円もします。普段の撮影ではトラブルもなく、この撮影のためだけに買い足すのはコスパがあまりよろしくない。

 ま、今回は勉強になったので、ロゴ前撮影では5DiVを使うように注意すればいいんですけどね。


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5D IVと5D III。


 そういえば、動画も撮る知人のカメラマンは5D IIIからIVには行かず、α7 IIIを買ってました。自分も動画を仕事にするならそうしたかと思います。
 一眼ムービーの世界を切り開いた立役者の5Dシリーズですが、IVで世間が思ったほど動画機能が進化しなかったんですよね(と記憶しています)。その間、ソニーやらパナソニックやら、ムービーカメラをたくさん売っているメーカーのミラーレス機が台頭してきて、いまや動画を撮るならSかPか、みたいになっている状況ですかね。

 つい最近、8K撮影ができるEOS R5が出てまたキヤノンは巻き返しを図りに来たようです。でも個人で8Kは撮らないでしょうね。なにより編集するための機材がそれなりのものでないと、やってられないのではないかと。
 やっとキヤノンがまともな(?)フルサイズミラーレスを出してきましたが、EFレンズもたくさんあるし自分は今のところ乗り換えるつもりないなぁ…。

 大きさに関しては、フルサイズミラーレス、ボディは小さいですがレンズは結局レフ機用のレンズと同じくらいですもんね。それに撮影枚数がレフ機に比べると圧倒的に少なく、予備のバッテリーを何本も持たなければならないとなると、結局荷物の量はレフ機と同じくらいになるのでは? S社以外のフルサイズミラーレスはまだ発展途上なんでしょうか。

 …なんてことを書いていたら、ちょっと興味が沸いてきました。量販店に行ってカタログをもらってくることにしますか(笑)。

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